2007年09月25日

稲盛和夫さんの『人生の王道 西郷南州の教えに学ぶ』

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稲盛和夫さんの新刊、『人生の王道 西郷南州の教えに学ぶ』を読みました。南州翁遺訓(西郷隆盛から受けた薫陶を庄内藩士がまとめた遺訓集)からの引用文と、それに対する稲盛さんの解説文で構成されています。

稲盛さんの著作にはいつも感動させられていますが、今回もすばらしい内容でした。当時の西郷隆盛の思想が、現在の日本において、驚くほど鮮烈なメッセージとなっているのです。

最近の政治、経済、企業経営の在り方に対する、ひとつの方向性を示唆していると感じました。

印象的だったのは、日本経済の進むべき方向性は、消費増加、景気拡大、GDP増加を目指すのではなく、足るを知る経済だという考えです。世界経済を揺るがしているサブプライムローン問題などは、まさしく消費拡大路線の結果なのではないでしょうか。正論だと思います。

また、だからといって消極的になれという意味ではなく、常に新しい産業と古い産業の新陳代謝がダイナミックに起こるような経済社会をめざそうという考えです。

これに近い考えを、ダライラマ法王が『ダライラマ、生命と経済を語る』で、天外伺朗さんが『マネジメント革命』で述べられていたので、それらがオーバーラップされ、なお印象的でした。

いつもながら、稲盛さんの誠実さ、実直さが、行間からまっすぐに溢れて出て、四の五の言わせない説得力を醸し出しています。まさしく王道ですね。

僕は気に入った本を何度も繰り返し読みます。新しいだけの情報を100得るよりも、1つの真理(により近い情報)を定着させるほうが意味があると思っています。

最近気づいたのですが、良書を繰り返し読むことは、バッターが素振りをするようなものですね。何度も素振りをすることで、理想のバッティングフォームが身体に定着していくように、理想とする思考回路を繰り返し頭に通すことで、それが徐々に定着していくものなんだと思います。

posted by 堀 雅史 at 17:08| 東京 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | 読書 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年09月18日

いってきました。その2

今日の午前は、日本医学柔整鍼灸専門学校で授業をしてきました。理療マーケティング論という鍼灸院経営に関する科目です。今日を含めて全4回なので、9/25、10/2、10/9と火曜日の午前は休診とさせていただきます。ただでさえ、祝日で月曜日が休診になってしまうのに、申し訳ありません。ご了承くださいませ。

この秋は、今までになく講演の仕事をいただきました。以前は人前で話しをするのはあまり得意ではありませんでしたが、何度かやってるうちに慣れてくるものですね。今日はずいぶんリラックスして話をすることができました。というより、けっこう楽しかったです。(^-^)

テーマが治療院経営ですから、僕にとっては自分が好きでやってる仕事について、好きなように話してOKな科目ということになります。指定された教科書もありませんから、資料も全てオリジナルです。

こういうのを準備するのもけっこう楽しいんですよね〜。それだけに、こだわってしまってけっこうな時間を費やしてしまいましたが・・・。自分が学生だったら、お金を払ってでも知りたい内容を盛り込んだつもりです(実際、僕が数百万円かけて知りえた情報ですが)。

聞いてくれた学生さん方にとってはどうだったでしょうね・・・。一応、アンケート用紙に感想を書いてもらったのですが、それなりに興味をもっていただけたようです。

治療院経営は何かひとつの正解があるわけではないですから、ひとつの情報が価値を持つか否かは、聞き手の受け取り方次第なんですよね。ほんのわずかでも、学生さん方の創造性を刺激できていれば嬉しく思います。

2007年09月06日

いってきました。

昨日の埼玉県鍼灸按摩マッサージ指圧師会での講演、無事終了しました。

さほど緊張することなくほぼイメージどおりにしゃべることができました。時間配分もちょうどよくいきました。僕って、昔から本番では緊張しないタイプなんですよね・・・。

終了後、受講者の先生方数名から、暖かいコメントをいただくことができました。

けっこう独自の切り口(フロー理論と経営、治療院にとってのロングテールの意味、など)で話をしたので、どこまで受け入れてもらえるのか不安もありましたが、予想以上に肯定的にとららえていただけたようです。正直、ホッとしています。

講演後、会の先生方と懇親会のようなかたちで飲みにいきました。ベテランの先生方に囲まれ、いろいろな話を聞かせていただき、楽しいひと時でした。

なかには、国際鍼灸専門学校の大先輩が何人もいらして、つくづく狭い業界だと思いましたね。僕が2歳のときに学校を卒業したという方もいらっしゃいました。(^-^;)

そして、ひとりの先生に聞かれました。「堀先生は自分のこと好きでしょ?今日の話聞いててそう思ったよ」と。

講演を聞いていて、そういうことがわかるんですねぇ〜。さすがベテラン鍼灸師。人間観察のプロですね。その通り。僕は自分大好き人間です。

今回の講演を準備するにあたって、改めて自分の仕事のスタイルを深く考えるきっかけになり、多くの気付きを得ることができました。つくづく仕事が人を成長させると実感しましたね。

また、今日から気持ちを切り替えてがんばります。

2007年09月01日

準備おっけー!

来週水曜日、9月5日。埼玉県鍼灸按マッサージ指圧師会生涯研修会で講演をします(事前申し込みのみとのことです)。パワーポイント、配布資料が完成しました。あとは、当日僕がしゃべるだけです。

テーマは治療院経営について。『これからの鍼灸院マネジメント 〜成熟期業界での鍼灸院のありかた〜』という演題にしました。ちょっと派手すぎでしょうか・・・。

内容は、僕の治療院の経営的な側面についての事例報告です。この3ヶ月ほど準備を続けてきました。必要な資料を集めているうちに、「あら、こんなのあったんだ」みたいな文献にめぐり合えたりして、意外な勉強ができちゃったりもしました。おかげで、この業界の全体像を改めて俯瞰できたように思っています。

また、最近すっかりお気に入りのフロー理論の話も織り交ぜてみようかと思っています。治療院経営においてフローが語られるのは初めてじゃないでしょうか。

以前にも書きましたが、フローとは「ひとつの行為に没頭していて、その行為自体が純粋に楽しく、他の何事も気にならない状態」のこと。治療院での臨床がフロー活動だったら、メチャクチャいい仕事できると思ってます。そんな話をわずかながらの科学的な裏づけを添えて話したいと思っています。

今までも、何度か講演の場を与えられたことはありますが、100%自分の話したいことを話せる場は実は初めてです。

表現したいことを明快に、聴いてくれる相手を大切に、自分らしく話ができたら嬉しいですね。