2009年09月25日

中村健佐さんのコンサート in 浜離宮朝日ホール

23日の秋分の日は浜離宮朝日ホールでおこなわれた中村健佐さんのコンサートにいってきました。最近すっかりお気に入りで、しょっちゅうCDを聞いていますが、やっぱり中村さんのサックスはライブがいいですねぇ♪ 澄んだ音色を聞いていると、別世界を漂っているかのような何とも言えない心地良さに浸れます。

一緒に聞いていたKさん曰く「聞いていて、自分の昔のことが色々と思い出された。きっといろんな経験をした人ほど感動する曲なんだろうねぇ〜」とのこと。うんうん、まったく同感です。確かに周囲を見渡すと自分らよりはけっこう上の年代の人たちが多かったかも。

この日のMCで中村さんが最新アルバム『Your Story』の意味について話されていました。「歌詞のない曲を聞いてもらうことで聞いた人自身の言葉で物語を創ってほしいと思っています。だからYour Storyと名づけました」とのことです。本当に、そのコンセプト通りの印象を受けました。

大切なものは自分の内側にあるものだと思います。外から与えられたと思うことであっても、それはあくまできっかけで、そのことによって自分の内側から何かが湧きあがってくるのだと思います。

聞いた人それぞれが自分の内側の大切なものに気づく・・・。これって凄いことですよね。
posted by 堀 雅史 at 15:00| 東京 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | アーティスト、アスリート、職人さん | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年09月11日

さらに濃ゆかった『医療と社会』

毎週木曜日は筑波大学理療科で非常勤講師のお仕事です。普段は午後からの臨床実習だけなのですが、昨日は午前から講義を2コマ担当しました。昨年に引き続き、『医療と社会』という科目です。

教育機関、研究機関、臨床現場などで勤務する先生や治療院経営者などが代わる代わる来て、各分野の現状について解説するという内容です。こちらの施設の学生さん達は、卒後、全国の盲学校の教員になる方達ですから、様々な業界事情を幅広く知れることは大変有意義なことなのでしょうね。

僕は個人経営の開業鍼灸師としての立場から、治療院業界の現状と自分なりの経営の流儀についてお話させていただきました。個人的には教育機関で勤務する教員も、大学職員として勤務する研究者も、一人一人が経営者感覚を持っていることが大切だと思っています。

例えば、船の乗組員が、自分の乗っている船の進むべき方向性をより大きなビジョンで俯瞰できる場合と、自分の持ち場以外のことには一切関わらない場合とでは船総体としてのパフォーマンスに雲泥の差が生じることでしょう。

といっても、勤務していた頃の自分が前者であったどうかは自信もてません・・・。でも他人にはそういうことを言ってしまいました。(^-^;)

話の内容は以下のテーマを題材にしました。開業4年目にして、だいぶ自分流の治療院経営論が確立してきた感があります。

@ライフサイクル用いて治療院業界の現状を解説
Aそもそもビジネスとは如何なる行為か?
Bフロー理論と内発的動機
C治療とは?対症療法とは?根本療法とは?

そして今回はさらにコアなテーマとして下記の資料を引用し、東洋思想にまで踏み込んでみました。

D荘子
Eラマナ・マハルシのヴェーダーンタ哲学
F柳生宗矩の兵法家伝書
G沢庵の不動智神妙録

後半は、ちょっとマニアック過ぎたかな・・・?でもれっきとした経営論(のつもり)でしたし、どのフィールドで仕事をする際にも通じる原理原則だったのではないでしょうか。

それが今すぐに腑に落ちなかったとしても、何時の日か「あの時の話はこういうことだったのかな?」と感じる瞬間のための発酵の種を渡せていれば充分かと思います。

今回も授業準備や資料作成をすることが、自分の中の考えを客観的にまとめるよい機会となりました。思いを言葉にするとは、無形を有形にするということですね。実に創造的な行為です。

そして、真剣な言葉には無形の真実が宿るのだと思います。自分の内側にあるものを自分の言葉で表に現わすっていうのは、なかなかすごい所業なのだと感じさせられました。

日々、一つ一つの仕事を大切に扱っていきたいと思います。教壇に立ってしゃべるのも、患者さんと一対一で話すのも、変わりないです。臨床家も教育者も研究者も、他のどんな仕事だって、大切なものは同じであると思っています。