2010年05月07日

今年のGWその1 八郷で座禅と鍼稽古

GWを経て、一気に初夏の陽気になりましたね。今年のGWは、学びあり遊びありと、とても充実していました。今日の休み明け最初の外来は忙しく、GWの出来事を全て書くことはできそうにないので、ひとつずつ順番に書いていこうかと思います。

まず1日(土)夜から2日(日)にかけては“いやしの道協会”の八郷接心に行ってきました。八郷は筑波山麓にある風光明媚な癒しの里です。

こちらの研修では鍼の勉強だけではなく、禅の修業内容も兼ねており、生まれて初めて座禅を経験しました。途中、数分の休憩を挟みましたが合計2時間弱おこなったと思います。案の定、様々な妄想が湧いてきてしまい、精神を鎮めることの難しさを実感しました。

早朝の読経、座禅、午前中の作務、講話などを経て午後から鍼の稽古でした。今まで僕が学んできた鍼とは全く性質の異なる流儀でしたが、それこそ今の自分が求めているものだと感じました。ご縁によって示された道標ですから、しっかりと身につけられるように一生懸命、稽古していきたいと思います。

ここ近年、年度の変わり目に毎年新しいことを始めていますが(特別意識しているわけではないのですが、結果的に)、今年も例にもれず全く新しいチャレンジをすることになりました。これからも日々精進です。それがとても楽しいことに思えます。

3日は昨年3月までTJK東中野センター腰痛対策室で一緒に仕事をしていたフィジカルエデュケーターの反町誠さんと会いました。それはまた次回に書きます。
posted by 堀 雅史 at 20:11| 東京 ☔| Comment(0) | TrackBack(0) | 読書 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年04月27日

オススメブログ

オススメブログの紹介です。ユニバーサルセンターの田河大史先生のブログがとても面白いです。

患者さん向けの健康情報とのことですが、患者さんの視点からの疑問が非常に解りやすく書かれています。

治療家が読んでも、とても参考になると思います。皆様もぜひご覧になってください。
posted by 堀 雅史 at 15:36| 東京 ☔| Comment(0) | TrackBack(0) | 読書 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年04月12日

来月で最終回

昨日は有隣館鍼灸整骨院での勉強会に行ってきました。

こちらの勉強会で講師をさせていただくのは昨日で11回目になります。昨年の4月から月に1回のペースでずっと続いてまいりました。

内容は腰痛、膝関節痛、五十肩などの現代医学的な診察法についてで、少人数で手取り足取りの指導ができるようなカタチでやらせていただいてきました。

受講者は柔道整復師、整体師、鍼灸専門学校生などをされている先生方なのですが、皆さん大変研究熱心です。

そんな人達が集まって、皆で和気あいあいと興味ある事柄について研鑽を積めるというのは、なんとも楽しいことですね。

このように毎月毎月勉強会の講師をやる務めるという経験は今までなかったので、最初は少し力んでいたと思いますが、慣れてくるにしたがい、いい意味でリラックスできるようになってきました。今では自分にとっても楽しみのひとつになってきています。

そんな勉強会も来月で最終回です。最後まで充実した内容にできるようにしっかり準備しておきたいと思います。

それと同時に「もっと自分自身を高めないとなぁ・・・」ということも最近、切に思います。

これまで学んできたものをより深く理解し、使いこなし、人にも伝えられるようになったことは確かな成長の証だと思っています。

しかしそのことで逆に、今の自分に何が足りないのかも見えてきました。

生きていれば色々な課題が次から次に現れますよね。そんな課題とのめぐり会わせもご縁だと思っています。必要なタイミングになったから、必然的に現れたのです。ご縁で引き合わされた課題ですから、ありがたく取り組んでいきたいと思います。

鍼灸師生活11年目も熱くなりそうです。がんばろうっと。ただし力まずに。真剣に打ち込みつつも、前のめりにならないように。全身全霊だけど余裕があるように。
posted by 堀 雅史 at 14:57| 東京 🌁| Comment(0) | TrackBack(0) | 読書 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年01月26日

楽しくなってきました。

昨日は、元同僚2人と銀座でランチしてきました。昨日は雲ひとつない青空でしたから、銀座の歩行者天国を歩くのがチョー気持ちよかったです。(^-^)

久々に集まるメンバーだったので、いろんな話でずいぶん話が弾んじゃいました。仕事にかんしては、お二人とも4月から新たなカタチで仕事をすることになるそうです。僕も4月からは今年度とは1週間のシフトが変わるかもしれません(これについては決定次第、治療室のホームページからお知らせしますね)。

お互いの今後の活動についていろいろと語りあいましたが、やっぱり人と話しているとアイデアがどんどん発火しますね。二人とも女性だし、一人はお母さんですから、自然と目の付け所が違ってくるみたいです。とても新鮮な刺激を受けました。しかも思わぬコラボレーションまで実現することにもなりました。今から楽しみです。

話は変わりますが、筑波大学理療科の『医療と社会』も今年度に引き続き、2009年度もご依頼をいただきました。去年、かなり自由なトークをしてしまったので、もう頼まれないかな?と思っていました。よかったです。

なんだか新しい流れに乗ってきているみたいです。楽しくなってきました。



posted by 堀 雅史 at 15:15| 東京 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | 読書 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年10月25日

甲野善紀さんと茂木健一郎さんの対談本、『響きあう脳と身体』

甲野善紀さんと茂木健一郎さんの対談本『響きあう脳と身体』を読みました。非常に共感させられることの多い本でした。

『甲野さんの身体技法は、様々なファクターが同時並列で作動した結果、発生する技であるから、それを「ここがこうなるからこうなる・・・」といったような、順序だてた陳述は不可能である』という(ようなニュアンスの)一節がありました。

治療していても常々同じようなことを感じます。身体のどこかが痛い、ということも何かひとつの原因だけでそういう現象が起こっているということはないと思っています。

そのうちの一つのファクターだけを取り上げて「ここがこうなっているから痛みがでるんです」というのは、どうも気持ち悪いんですよね・・・。

もちろんその取り上げた一つのファクターに関しては、それなりに正しいことを言うこともできると思うのですが、それ以外にまだ触れていないファクターが計り知れないほどあると思うと「これだけクローズアップするのも何かな・・・」という気がしてしまうのです。

しかしそんなことを言い始めたら、現実は無限のファクターから構成されているのだから(ファクターを見出そうとすれば無限に見出せるのだから、というのが正確ですね)際限ないです。

要は全て仮説なんですよね。竹内薫さんの『99.9%は仮説』にも述べられていましたが、仮説の限界を常に認識していることが科学的な態度なんだと思います。
posted by 堀 雅史 at 10:45| 東京 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | 読書 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年09月24日

ビジネスに「戦略」なんていらない

先週、内田樹先生のブログからのリンクで平川克美さんのブログを読み、とても面白かったので、さっそく『ビジネスに「戦略」なんていらない』を読んでみました。

「ビジネスとは何か?」という根源的な問いに対するご意見が述べられており、とても共感させられる本でした。以下、印象的だったフレーズです。

・ビジネスの課題はひとつだけ。よい商品、サービスをつくること。それをお客さんの満足と交換し、信頼をつくっていくことがビジネス(そのような観点にたてば、たしかにビジネスを戦争に見立てることに違和感を覚えます)。

・無論、利益を出すことは目的であるが、信用という見えない資産をつくることが持続的な利益を保証するのだ。

・経済成長のみを目標とした戦略的発想(シリコンバレーモデルなど)にもとづくビジネスはこの“見えない資産”の重要性を隠蔽してしまう。

これまでにも近しい見解を見聞きしたことはありますが、やはりビジネスの現場に長年携っている方の言葉として、こういうことを聞きたいと思っていました。これを抽象的にではなく、直接的・現実的な言葉で語っているところに感銘を受けました。

高次の視点を持つっていうのは大切ですね。“枠”を造ってしまうと、ついその内側から抜けられなくなってしまいますが「あれ?そもそも、なんでこうしなきゃいけないって決めてたんだっけ?」ということに気付いてしまえば、そこから抜けられますからね。ビジネスに限らず、なんにでも言えると思いますが・・・。

posted by 堀 雅史 at 10:59| 東京 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | 読書 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年08月30日

ブータンに魅せられて

今枝由郎さんの『ブータンに魅せられて』を読みました。以前からブータンのGNH(国民総幸福)という概念に興味があり、いつかちゃんと調べようと思っていました。

10月に筑波大学理療科教員養成施設での『医療と社会』という授業で治療院経営の話をすることになり、そこで話そうかと思っています。

「医療と社会の話でなんでブータンやねん!」と突っ込まれそうですが、僕のビジネス観としては関係大ありなんです。

以下は、授業用にまとめた本の内容です。

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

ブータンは、中国チベット自治区とインドに挟まれたヒマラヤ山脈にある秘境(詳しくはコチラをご覧ください)。近年、国民総幸福という独自の方針を掲げていることで注目を浴びている。

国民総幸福(GNH:Gross National Happiness)は1972年、第4代国王ジクメ・センゲ・ワンチュック(即位時わずか16歳!)が提唱した方針。

≪概 念≫ 
・人間は物質的な富だけでは幸福にはなれず、充足感も満足感も抱けない。経済発展は必須であるが、仏教国としての究極目的ではない。目的は国民の幸福である。

・経済的発展、近代化は伝統的価値を犠牲にするものであってはならない。

・国としての経済基盤は無論必須であり、当然ブータンも経済発展は心がけている。だが先進国がGDPを高めることに専心し、国民の幸福に対しては期待していたほどの充足が得られていないことを教訓とし、自国の立脚点を失わないようなスローペースでの近代化を目指す。


≪具体的な方針≫
・全ての地域・分野に繁栄が共有される公平な経済開発

・汚染のない環境保護

・文化遺産の保護・発展

・民衆参加型の政治


しかし、近年GNHが注目を集めていることに関して、第4代国王はこう述べられています。

「GNHという概念は一人歩きしているように思う。幸福は主観的で、個人差がある。私が意図したのはむしろ“充足”である。ある目的に向かって努力する時、そしてそれが達成された時に誰もが感じるものである。目標としていることは、ブータンの国民の一人一人が、ブータン人として生きることを誇りに思い、自分の人生に充足感を持つことである」

ちなみに現在ブータンは、第5代国王ジクメ・ケサル・ナムゲル・ワンチュックのもとで、議会制民主主義化がはかられているところです。

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

チベット仏教で重視するものとして、クン・ロンというのがあるそうです。和訳すると“動機”がもっとも近いらしいですが、さらに精神全体を現すような概念のようです。

なんのために仕事するのか。なんのために治療するのか。なんのために生きるのか。「幸せになるため」だと僕も思います(それを国策として根付かせた第4代国王は本当にスゴイ方だと思います)。

その一番最初の動機の大切さを講義のなかでもはっきり伝えたいです。治療も経営も、小手先のテクニックでなんやかんややっても誰のためにもならないと思っています。これは自分で経験したことなのではっきり言えます。
posted by 堀 雅史 at 16:53| 東京 ☔| Comment(0) | TrackBack(0) | 読書 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年02月19日

ミヒャエル・エンデのモモ

.

児童文学の名作ですが、この年になってはじめてキチンと読みました(今でこそ読書が趣味ですが、子どもの頃って本当に活字を読まなかったんですよね。マンガばっかり読んでましたから)。

『エンデの遺言』を先に読んでいたこともあり、現代の資本主義経済システムに対する批判的メッセージが印象に残りましたが、それ以外にも教育学、深層心理学に通じる本質的なメッセージが随所に盛り込められていたと感じました。

灰色の男たちは僕らの内面にある、未来に対する恐怖心、過剰な取り越し苦労、不安からくる貯蓄癖などの象徴のように思えました。

確かに、それらが先にありきではモノゴトを心底楽しむことはできないでしょうし、心配事から逃れることを目的にいくらがんばってみても、それで根本的な心配事がなくなるということはないのかもしれません。

そういう意味でも“フロー理論の内発的動機からスタートする”という考えはつくづく本質的だと思っています。

また、エンデの遺言のなかでも触れられていましたが、環境問題に対するメッセージも受け取れると思います。時間を先取りして未来につかうべき資源をかき集め、大量消費する。経済は活性化するでしょうが、当然の結果として資源の枯渇を早めたわけですね。

システムが現象だとすれば、その本質はそれを生み出した人間の心です。『人ひとり寝るには、たたみ一畳で十分』といったような、本当に必要な分だけ消費して、それで満たされることの大切さを改めて考えさせられました。
posted by 堀 雅史 at 12:54| 東京 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | 読書 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年02月09日

野口晴哉先生の『風邪の効用』

野口晴哉先生『風邪の効用』を読みました。甲野善紀先生のご著書や随感録でいくつかのエピソードが紹介されており、猛烈に興味をひかれました。

『風邪を引く前には身体が歪んでくるのだが、風邪が治ると脱皮した蛇のようにサッパリし、新鮮な顔つきになる。風邪は身体の掃除。ちょくちょく風邪をひく人のほうが大病しない。だから無理に治そうとしないで、上手に経過させるのがいい。』というお話。

実にごもっともです。行間のいたるところに説得力のある健康観が散りばめられており、おおいに啓発を受けました。偉大な先人の言葉に触れるのはいいもんです。

風邪に限らず、全ての病気、症状は身体からのなんらかのシグナルなんですよね。

実は僕、正月に眼を悪くしたんです。あまりにも長時間本を読みすぎたのが原因で、角膜に炎症がおこり、潰瘍になっちゃったんです。痛くて眼が開かなくなりました。あれ以上悪化していたらマジで視力がヤバかったらしいです。

たまたま刺激的な本にたくさん出会ってしまい、それらからの学びが面白すぎたんですよね。そんな状態でも正直もっと読み続けたかったです(これってアホですかねぇ?)。

なのに、眼が開かないんじゃ仕方がない。というわけで、それまでに読んだ内容を頭の中で反芻することにしました。

そうすると、そこでまたあらたな気づきやひらめきが得られ、意外にも一気に読みづつけるよりはるかに有意義な学びが得られたんです。

そうして休めているうちに眼はすっかり回復し、今では仕事にも日常生活には支障はありません。そして、それ以来本の読み方が変わりました。むさぼるように読むよりも、ほどほど読んだところで眼をつむり、頭のなかで内容を噛み締めるんです。そのほうが、はるかにいいヒラメキが沸いてくるということに気づきました。

それに「今日の眼の状態はどうかな」と、自分の身体との対話を大切にするようにもなりました。

というわけで眼を患った結果、以前よりも自分の身体と仲良しになり、さらに有意義な学習法まで会得してしまったわけです。

腰痛、五十肩、膝の痛みも、全てなんらかの意味があるのだと思います。それらは忌み嫌うものではなく、心身を変革するための貴重な呼びかけだと思います。

人の身体がもともと備えている機能は一般的に考えられている以上に偉大なものです。頭で考えるよりも、身体が感じたことのほうがまっとうであることも多々あるはずです。理性的な解釈も大切ですが、本能的な感覚も確かなはずです。頭でっかちに考えて、その呼び声に対症療法をしてしまうのは、もしかしたら浅知恵かもしれません・・・。

身体をリスペクトする気持ちって大事です。改めてそう思う今日この頃です。


posted by 堀 雅史 at 19:02| 東京 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | 読書 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年01月26日

エンデの遺言〜根源からお金を問うこと〜

久々に本のことを書きます。

endenoyuigon.jpg

『エンデの遺言〜根源からお金を問うこと〜』を読みました。作家ミヒャエル・エンデの経済哲学について、彼の死後にまとめられた本です。

友達から貸してもらったのですが、非常に面白かったです。以下のような内容でした。

・お金は本来、モノゴトの価値を交換させるための媒体。それがあるから様々な製品やサービスが社会を行き来することができる経済の潤滑油である。

・それがニクソンショックで金とドルの対応が分断されて以来、実体経済とかけ離れたところでマネーゲームが繰り広げられるようになった。

・それは、富める者の元にさらなる富が集中し、経済の不均衡化を生む歪んだシステムである。

・それに対し、地域通貨というシステムを導入して、経済の歪みを改善させることができた。その事例の紹介。


現在の経済システムの歪みについては、高杉良さんが「亡国の再生」でおっしゃりたかったことと、よく重なっていると思います。

僕自身の感想としては、どんなことでも「最初の動機でどこに進むかが決まる」ということを感じました。

株式投資を例にすれば、「この会社を応援したい。投資しよう」というのと、「高いリターンを得るためにはどこの会社に投資したらいいかな〜」というのだと、やってることの意味がぜんぜん違いますよね。

他のことでもそうでしょうが、どんな歪みも最初はささやかだったものがだんだんと大きな歪みになるんだと思います。

スタート時点の理念がいつしかずれてしまって、なんのために存在するのか考えなくなったときに、いつしか誰かだけに都合のいいようになっていた・・・。よくある話ですが・・・。

お金とどんな付き合い方をするかで、現代社会における僕らの生き方は、だいぶ変わってくると思います。そんなことを考えるきっかけになる本でした。
posted by 堀 雅史 at 13:36| 東京 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | 読書 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年09月25日

稲盛和夫さんの『人生の王道 西郷南州の教えに学ぶ』

31953449.jpg

稲盛和夫さんの新刊、『人生の王道 西郷南州の教えに学ぶ』を読みました。南州翁遺訓(西郷隆盛から受けた薫陶を庄内藩士がまとめた遺訓集)からの引用文と、それに対する稲盛さんの解説文で構成されています。

稲盛さんの著作にはいつも感動させられていますが、今回もすばらしい内容でした。当時の西郷隆盛の思想が、現在の日本において、驚くほど鮮烈なメッセージとなっているのです。

最近の政治、経済、企業経営の在り方に対する、ひとつの方向性を示唆していると感じました。

印象的だったのは、日本経済の進むべき方向性は、消費増加、景気拡大、GDP増加を目指すのではなく、足るを知る経済だという考えです。世界経済を揺るがしているサブプライムローン問題などは、まさしく消費拡大路線の結果なのではないでしょうか。正論だと思います。

また、だからといって消極的になれという意味ではなく、常に新しい産業と古い産業の新陳代謝がダイナミックに起こるような経済社会をめざそうという考えです。

これに近い考えを、ダライラマ法王が『ダライラマ、生命と経済を語る』で、天外伺朗さんが『マネジメント革命』で述べられていたので、それらがオーバーラップされ、なお印象的でした。

いつもながら、稲盛さんの誠実さ、実直さが、行間からまっすぐに溢れて出て、四の五の言わせない説得力を醸し出しています。まさしく王道ですね。

僕は気に入った本を何度も繰り返し読みます。新しいだけの情報を100得るよりも、1つの真理(により近い情報)を定着させるほうが意味があると思っています。

最近気づいたのですが、良書を繰り返し読むことは、バッターが素振りをするようなものですね。何度も素振りをすることで、理想のバッティングフォームが身体に定着していくように、理想とする思考回路を繰り返し頭に通すことで、それが徐々に定着していくものなんだと思います。

posted by 堀 雅史 at 17:08| 東京 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | 読書 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年08月27日

No.1販売員は全員フツーの人でした。でも、売り上げ1億円以上!なぜ?

31936717.jpg

すばらしい本でした。ものすごく勉強になりました。

僕は自分の仕事は医療だと思っていますが、医療も接客業のひとつと考えると、一般の小売業やサービス業から学ぶべきことが山ほどあると思っています。

この本には、電気機器の販売や、旅行代理店、婦人服の販売など、業種の異なる10人の接客のプロ達が紹介されていますが、それぞれ独自のノウハウをもっている方々でした。

なかには、全然逆のことを言ってる方もいらっしゃるくらいで、一見すると、共通点がないようにも見えてしまいます。ですが、読んでいて彼らの共通点がハッキリみえました。

それは、ひとつひとつの仕事全てが『お客様に喜んでもらうため』というベクトルに向かっているということです。

「接客業なんだからそんなの当たり前」と言われそうですが、120%徹底できるかといえば、そこまでできる人は多くはないと思います。

それで、具体的にどのような仕事内容になるか、業種、職場環境、販売員の感性によって異なり、それが結果的に必ずしも人と同じになるとは限らないということなんでしょうね。でも、その根本的な動機は常に『お客様に喜んでもらうため』なんだと思いました。

巻末に著者の松井政就さんがすばらしく本質を突いたコメントを述べられています。「ノウハウを真似しても無駄。本質をつかんで、あなたなりにアレンジをしてください」と。

ほんとうにその通りです。今日からまた、襟を正してがんばろうと思います。
posted by 堀 雅史 at 16:37| 東京 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | 読書 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年07月26日

ミハイ・チクセントミハイさんの『フロー体験 喜びの現象学』

flow.jpg

ミハイ・チクセントミハイさん(今村浩明さん訳)の『フロー体験 喜びの現象学』を読みました。最近読んだ中では抜きん出てインパクトのある本でした。

フロー理論を最初に知ったきっかけは、天外伺朗さんの『マネジメント革命』(こちらも素晴らしい本です。フロー経営の話です。)で引用されていたからです。初めて知ったときには、「こんな研究をしている人がいたのか〜!」とショックを受けました。いつか原著を読まなくては、と思っていました。



フロー理論とは何か、というと「一つの活動に没頭し、他の何事も問題にならない状態。その活動が純粋に楽しいから時間と労力を費やすような状態」といえます。

フローの語源は、被験者の一人であった詩人でもあるロッククライマーが登山の楽しさについて、以下のように語ったことに由来するそうです。

「山を登る喜びは、頂上に到達することではなく、登っているという状態こそが喜びなのです。それは自分がひとつの流れと一体になる感覚です。その流れを保ち続けるために登るのです。」



フロー状態には以下のような特徴があげられます。

1.行為への深い集中
雑念がなくなり、その行為に深く集中する。心理的な容量でそれ以外のことを占める領域がなくなるほど、没頭する。

2.自意識の喪失。
ロッククライミングであれば、山と自分がひとつになるような感覚。

3.時間間隔の喪失
楽しいことは早く過ぎますよね。あれのことらしいです。

4.どんな行為でも起こる。
スポーツでも、ゲームでも、ビジネスでも、音楽でも、食事を味わうことでも、人と会話することでも・・・、どのような行為でも、以下の条件が整えばフロー状態になることはできます。




フロー状態に入るための条件

1.自己目的的であること
内発的な動機に基づいてる。報酬や見返りを期待しない、行為そのものに対する純粋なモチベーション。

2.能力と難易度のバランス
その行為が難しすぎて不安にならず、簡単すぎて退屈しないような、適度な挑戦が保たれること。

3.確かなフィードバックの存在
自分の行為が上手くいっっているのか、自己の成長に結びついているのかを確認できること。



チクセントミハイさんは、フロー活動に入ることと、自己の統制(精神的な自律)は相互的に高めあう関係にあり、それが個人の幸せ、社会の幸せにつながっていくと述べています。

他にも、スポーツ、仕事、政治、人間関係、恋愛、セックス、宇宙とのかかわりなどのテーマについても非常に深い洞察が述べられていました。

全体を通して、印象に残るメッセージがたくさんありましたが、「幸せ、喜びは起こった現象をどのように受け取るか次第であって、外的な状況がどうであるかは関係ない(自己の統制がとれていれば)。」というメッセージがもっとも印象的です。喜び、幸せというものの本質について鮮烈な示唆を与えてくれる本でした。
posted by 堀 雅史 at 19:11| 東京 🌁| Comment(0) | TrackBack(3) | 読書 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年06月19日

天外伺朗さんの『運命の法則』

31452865.jpg

天外伺朗さんの運命の法則についてです。最初に読んだのは去年の秋頃だったのですが、すごく面白いのでときどき読み返していました。

幸運と不運は表裏一体だという話について、『人間、万事塞翁が馬』の故事を例に、述べられていました。

幸運と思っていた出来事が実は後から見ると不幸の入り口であったり、不運と思っていた出来事が後から見ると幸運のきっかけであることがあるという話です。

これを読んで、腰痛にまつわる話をひとつ思い出しました。以前、福島医科大学の菊地臣一先生の講演で聞いた話ですが、人の背骨の一生についての話です。

背骨は若い頃は、曲げ伸ばしが充分にできて、前屈すれば手は床にピッタリくっつきますよね。

しかし、年齢をかさねるにつれ、背骨の動きは次第に固くなり、床に手がつくどころか膝の高さまでも曲がらなくなってきます。

そして高齢になると、背骨はすっかり固まって、ほとんど可動域はなくなってしまいます。

そうなると、背骨ひとつひとつの間は狭くなり、隙間を通っている神経は圧迫され、坐骨神経痛がでたりします。

ここでポイントなのが、これは必ずしも悪いこととはいいきれないということです。

たしかに、背骨は固まってしまいましたが、裏を返せばグラグラしなくなった(安定性が増した)ともいえます。

痛み対策レポートにも書きましたが、関節がグラグラしているのは関節炎の原因になりえるので、そこが補強されるのはいいこととも考えられるわけです。
http://www7a.biglobe.ne.jp/~acupuncture/about%20knee-pain6.html

つまり、可動域を犠牲に関節炎を防いでいるのかもしれないということですね。背骨が固まらなかったら、しびれよりももっとつらい激しい腰痛がでていたかもしれないというわけです。

どんな幸運と不運のはてに、今があるのかはわかりませんよね。ほんとうに『万事塞翁が馬』だと思います。

本の感想が、結局腰痛の話になっちゃいましたね・・・。

天外さんの著書はすごく共感させられるエピソードがもりだくさんなので、すっかりファンになっています。また、あらためて感想を書いていきたいと思います。
posted by 堀 雅史 at 16:29| 東京 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | 読書 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年05月25日

羽生善治さんの『決断力』

31561975.jpg

羽生善治さんの『決断力』を読みました。雑誌『GOETHE』のビジネス書特集で藤田普さんがおススメしていたので読んでみました。(ちなみにGOETHEは待合室用です。)

羽生さんの思考がいかに洗練されているのか、改めて感じました。藤田さんいわく、将棋の考え方は経営に通じるところが多いとのことですが、僕は経営のみならず治療の考え方にも通じると思いました。

おそらく、人の思考活動全般に活かせる思います。一流は全てに通ずといいますが、どんなことでも一つの道を追求していけばそこから、普遍的な真理に到達できるのでしょうね。そう感じさせるような核心的な言葉がいくつも読みとれました。

『情報は選ぶより、いかに捨てるかが大切』
今の時代、情報はほぼ無制限に手に入るわけですから、情報を得ること自体にはもはや意味はないですよね。その情報が自分にとって大切なものか、明日の行動に活きる情報なのかを判断することが肝心ですよね。限られた頭の容量をどのように使うかを考えると、捨てる技術は極めて重要だと思います。もちろん、頭のいい人はたくさんのストックを持つことができるのでしょうけれど、僕は最低限必要な荷物以外は持ちたくない性格なので、捨てられるものは全部捨てて、身軽な状態をキープしたいと思ってます。

『直観力の7割は正しい。』
本当にその通りだと思います。僕にとっての直感は、“自分がもっている、もしくは自分がアクセスできる全ての情報の無意識下処理の結果”です。無意識下処理の結果が、上手くいってないときはちゃんと“なんとなくイヤ〜な感じ”がするんですよね。それで、順を追って自分の思考をじっくり確認してみると、『あっ、確かにこのままいってたらやばかった』っていうことがあります。逆に、瞬間的な判断が迫られる状況で、直感で『コレでOK!』って寸分迷わず思えることもあります。そういう時は、後から考え直してもベストの選択をしていることが多いんですよね。つくづく人の脳って面白いと思います。

ちなみに、誤解があるといけないので念のため言わせていただきますが、普段の治療を思いつきだけでテキトーにやってるわけじゃないんですよ!ちゃんと医学的な判断にもとづいてやってます。その過程で直感を使っている状況もあるということです。安心してくださいね。(^-^;)



posted by 堀 雅史 at 11:26| 東京 ☔| Comment(0) | TrackBack(0) | 読書 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年05月19日

フューチャリスト宣言

31886462.jpg

書店で平積みされていたのを即、購入。
すごい面白かった!

“ウェブ進化論”を読んでから、すっかり梅田望夫さんのファンになってしまいました。
茂木健一郎さんも好きです。NHKの“プロフェッショナル・仕事の流儀”いいですよね。

お二人が『楽しくてしょうがないという人しか勝てない』ということについて語っているところがとても印象的でした。

『対象は何であっても、それが好きでしょうがなくって、朝から晩までずっとやってられるような人には勝てない。そういう人は、それをとことん磨きつくすことで、社会のなかでものすごい存在価値を生み出していく。』

そういうことをwebで発信していけば、検索エンジンによってそれを求める人のもとにとどけることができる、というのがこれからの世の中なんですね。

だから、本当に一人一人が自分が一番大好きなことをやるのがいいと思います。茂木さんのプロフェッショナルの定義は、『自分のやっていることに快楽を感じている人、いくらやっても飽きない人』だそうです。まったく同感です。お金をもらってるとか、能力的に優れているとかじゃないんですよね。

そういう意味では僕も自分のことをプロフェッショナルだと思っています。毎日、朝から晩まで臨床してるのって最高ですよ。しかも大好きな鍼灸専門ですから。そんな自分の治療室をYahoo!やGoogleで見つけてくれて、患者さんが来てくださるのだからほんとに幸せです。

全体を通して感じとれるのが、梅田さんも茂木さんもこれからの未来をとても楽しい世界としてとらえているということです。今は、ちょうどいろいろなことの変革期でしょうけれど、変わることのネガティブさに目を向けてもしょうがないですもんね。終始、語り口調が爽やかでした。
posted by 堀 雅史 at 12:40| 東京 ☀| Comment(0) | TrackBack(1) | 読書 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年05月15日

ウェブ進化論

31661776.jpg

梅田望夫さんのウェブ進化論(ちくま新書)を読みました。
正直、目からウロコが落ちまくりです。

僕は仕事でも私生活でも、かなりインターネットのお世話になっているのですが、どのような経緯で現在のインターネットという世界が存在するのかについてはほとんど知らなかったということがわかってしまいました。ネットって、アメリカ国防総省内のコンピューター同士のネットワーク技術が基だったんですね・・・。

そしてネットの普及、発展によって過去にはありえなかった現象が次々に起こっているんですね。

〜オープンソース〜
企業がソフト作成のプログラムを公開し、一般の人たちがプログラミングに参加できるようにすること。それによって、企業が持っている技術、アイデア以上のほぼ無限の集合知を結集させることができる。

〜ロングテール〜
検索エンジンの出現によって、ヒット商品以外の売り上げがヒット商品に匹敵する売り上げをだすようになった現象

〜総表現社会〜
コストゼロで誰でもブログ、メルマガを発信できる社会。めちゃくちゃ恩恵に預かってます。

〜セカンドライフ〜
ネット上のもうひとつ世界に自分の分身で参加するゲーム。そのゲームのお金は実社会のお金に還金可能。日本の企業もすでに参入し、宣伝効果をあげている。(これに関しては、さすがに現実味がわかないですね〜。こればっかりやってたらひきこもりになっちゃいそうな気が・・・。)

などなど。

ネットの歴史を知るとともに、今後の人間と社会に与える影響について深く考えさせられました。

ちなみに、この本を読んだきっかけは氷室京介さんが自身のポッドキャストで紹介していたからです。インターネットは音楽業界においても革命的な変化をもたらしたわけですが、氷室さんはその変化をポジティブにとらえ、iTunesミュージックストアにおいて新たなアクションを起こしています。

HIMURO Lightning Trick
posted by 堀 雅史 at 13:59| 東京 🌁| Comment(0) | TrackBack(0) | 読書 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年02月24日

ティモシー・ガルウェイさんの『インナーワーク』

innnerwork.jpg

最近、最も面白かった本です。

著者のガルウェイさんは、教育学の専門家で、テニスのコーチもやっていた(今もやっている?)方です。あるとき従来の指導方法である、“まず最初にコーチがお手本を見せて、選手がそれに習う”というやり方に疑問を感じ、それよりも人間が基本的にもっている自然習得能力を尊重した方法論を提唱します。

それがインナーゲームというもので、これは一人の人間のなかにセルフ1とセルフ2という2つの別個の役柄があるという考えが基になります。

テニスを例にすると、選手はプレー中に自らのプレーに対して、評価と反省を繰り返しており、自分のちょっとしたミスに対して、「どうして、こんなプレーができないんだ!」 と、しばしば自分を責め立てています。そうするとかえって動きは硬くなり、さらにミスを犯してしまうという悪循環が起こり、それが積み重なればスランプに陥ってしまいます。このときの自分を攻め立てる役柄がセルフ1で、もともとのプレーを行っている役柄がセルフ2というわけです。

これをコーチングに置き換えてみると次のようになります。
従来の指導方法のように、まずコーチが手本を選手に示し、それを頭で理解させてから「では、やってみなさい」というやり方だと、自分にとっての外的な基準に合わせたプレーを強制させられることになります。すると、コーチの「よし!」という評価が、基準になってしまい、本来の自分らしい自然な能力が発揮されなくなってしまうのです。つまり、セルフ1が優位に働いてしまうということです。

そのように外的な基準など押し付けなくても、セルフ2が本来もっている習得能力を全面的に信頼すれば、自然に上達するというのがガルウェイさんの主張です。確かに子供は誰に教わらずとも、毎日の遊びの中から多くを学びますし、トッププレーヤーが最高のプレーをするときには、「何も考えていなかった」ということが多いといいます。そういうときはセルフ2が本領発揮し、セルフ1はおとなしくしている状態なのです。

つまり、いいプレーをするためには、いかにしてセルフ1のささやきに惑わされず、セルフ2を信頼できるかが大切であり、そのセルフ1とセルフ2のやりとりをインナーゲームと呼んだのです。

そしてインナーゲームは、テニスのみならず、ゴルフ、スキーにも応用され、さらにはオーケストラ演奏、ビジネスと幅広い分野に応用されるようになったのです。

本書ではビジネス領域のインナーゲームが主題になっており、アメリカのAT&A(全米電信電話)にインナーゲームを導入する際のエピソードなどが書かれています。

この本を読み終えて、自分の中でも気づかないうちにインナーゲームが起こっていたことに気づきました。

僕は、たまに何か上手くいかないことがあると、必要以上に自分に否定的になってしまい、「なんではこんなことができないんだろう・・・」などと思うことがありました。ですが、そんなふうに自分を責めたからって、急にできないことができるようになるわけではないんですよね・・・。至らないところは直せばいいだけで、それが急に直らなければ、ゆっくり工夫していけばいいだけなんです。そうわかっていても、自分を叱責せずにいられない・・・。そういうときは、明らかにセルフ1が優位になっていたんだと思います。

それに気づいたら、なんだかとたんに頭がスッキリしてしまいました。今後も、何をするにしたって、上手くいかないことなどいくらでもあるでしょうが、不必要に自分を責めることはなくなりそうです。少なくとも今までよりは・・・。そんなことをする必要がないことに気づくことができました。

書店には、コーチング関連の本がたくさんありますが、どちらかというとコミュニケーションスキルに重点を置いたものが多いようです。そういうタイプの本も読みましたが、インナーワークを読むと、それらが表面的なテクニックのように思えます。もちろんテクニックも意味はありますが、本質的な部分を理解しないと、テクニックに振り回されてしまうこともあると思います。そういう意味で、『インナーワーク』は人の核心を見事なまでにわかりやすく表現している本だと思います。
posted by 堀 雅史 at 21:43| 東京 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | 読書 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年01月19日

稲盛和夫さんの『生き方』

31406626.jpg 


この本を最初に読んだのは、去年の夏です。
 
 
 
そして半年が経ち、先日再び読み直したのですが、

以前とは違った気付きが得られました。 
 
 
 
僕は気に入った本は繰り返し読むのですが、


最初に読んでから、数ヶ月程経ってから再び読むと、 

その数ヶ月に経験したことで、自分の感受性が変わっているので、 


初回とは、全然違うところに感動したりするのです。 
 
 
 
ご存知の方も多いとは思いますが、 

稲盛さんは元々技術者であり、27歳のときに起業されました。 


起業当初は経営の経験がないため、 


日々の諸問題に対してどのような判断を下していくかについて


大変苦労されたとのことです。 
 
 
 
 そんな中、判断の基準としたものは、 

人としての基本的な正しい価値観とのことでした。 
 
 
 
私も治療院を開業したのは去年のことで、同じく27歳でした。 


高校卒業後、すぐに鍼灸の世界に入り、 

始めの5年は、鍼灸の専門領域のトレーニングに没頭していました。 
 
 
 
 

開業を決めたのは、2004年秋頃で、

2006年の6月に開業しましたので、


準備期間は約1年半ということになります。 
 
 
 
その間、自分なりには、治療院経営のことについて 

出来る限りの準備をしてきたつもりです。 
 
しかし、やはりいざ始めてみると当然のことながら 


想定外の出来事も多々起こります。 
 
時に、どのような行動をとればよいのか迷うこともあります。 
 
 
 
そんな時の指針になりえたのは、 
 

やはり、稲盛さんがおっしゃるような 

人としての基本的な正しい価値観でした。 
 
 
 
 ビジネス書や、経営に関する本を参考にすることで、 


解決の糸口が見えることもありますが、 

それらのノウハウやスキルが、 


価値あるものになるか否かは 

根本的な姿勢次第ではないかと、


今は感じています。 
 
  
 
久々に『生き方』を読み、改めてそう感じました。 
 
本との出合いも縁ですから、 

いい本との出会いに感謝します。

posted by 堀 雅史 at 23:46| 東京 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | 読書 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする